業務用デバイスも私物デバイスも CLOMO MDM で効率的な管理を実現。
すべての営業スタッフに配布された1,500台の膨大な数の iPad の、セキュリティポリシー順守や盗難紛失などの緊急対策も CLOMO MDM で効率的に運用・管理。
iOS や Android など、業務で利用される私物スマートデバイスも、マルチOS・マルチデバイスに対応している CLOMO MDM で一元管理。BYOD の先駆けに。
本格的な導入をする前に、機能制限やセキュリティポリシーなどの「プロファイル」を定義し、CLOMO MDM で配布する事で、キッティングコストの大幅な削減を実現。
クラウド・スマートデバイス・モバイルアプリにより、ワークスタイルの変革を目指す今のクラウドプロジェクトでの取り組みには、私がガリバーの中国事業の立ち上げのために1年間、上海に駐在した時の経験が生かされています。
というのは、上海では(市内中心部の交通事情が非常に悪く)移動にかかる時間が非常に長く、客先まで2時間にかかるというケースも珍しくありませんでした。そのため、毎回オフィスの PC からメールやスケジュールを確認していては、仕事のスピードが極度に遅くなり、ひいてはビジネス全体に影響を及ぼしてしまう恐れがありました。
一方で居場所に依存せず、いつでもコミュニケーションが可能なクラウドやモバイルによる、モバイルワーカーというスタイルの必要性を強く感じるようになったわけです。
Google社が Google Apps を発表した当初であったので、早速 Google Apps と iPod touch を導入し、いつでもメールやカレンダーにアクセスできる環境を準備しました。コミュニケーションサービスからのスタートですね。
Google Apps ではリアルタイムに情報が共有されるため、素早い意思決定を行うことが可能になりました。結果として、事業立ち上げから半年というスピードで、世界でも外資単独資本としては初となる中国での中古車ビジネスのライセンスを取得する事が出来ました。
上海での経験を本社にもフィードバックし、ワークスタイルを変革しようという取り組みが、ガリバーのクラウドプロジェクトです。
そこで、Google Apps と iPad の導入に加え、業務用アプリの開発に着手。
まず取り組んだのは、①受付アンケート ②出張査定時の記入用紙の2つのアプリ化です。この2つの業務ともに、必要情報を紙に記入後、全く同じデータを PC に入力するという、無駄な二重作業が発生しており、業務プロセス改善として取り組みました。その際、アプリの開発ツールとして用いたのがアイキューブドシステムズさんのフレームワーク「Yubizo Engine」です。
非常にスピーディーな開発が可能で、アプリ開発の肝である、細かい反復レビュー繰り返し、ユーザエクスペリエンス(以下、UX)の向上を図りながら開発を進めることができました。モバイルアプリは、機能が絞られているため、目的が明確で、UX もシンプルである必要があると考えています。
一方、大きな画面を使い、データを触るというかつてない体験でユーザを引きつけることも可能です。この洗練された体験、すなわち UX こそが、モバイルアプリの価値であり、その向上が業務プロセスの改善であると言えます。
それを支えてくれたのが Yubizo Engine でした。
2010年に iPad が Apple社から発売されたのを受け、それまで検討を進めていた iPhone導入を一旦止めて、iPad を全社員に配布することに決めました。
余談ですが、弊社の会長である羽鳥は、iPad は1人2台持つべきと言います。お客様と自分自身とに1台ずつ。担当としてはぞっとする数です(笑)
iPad の発売から約1年間で、アプリ開発含め着々と準備を進め、ようやく2011年8月に全営業へ iPad 2 を配布を完了しました。
1,500台のキッティング作業は、CLOMO MDM とアルバイト1名で10営業日で完了。これは、弊社が機能制限やセキュリティポリシーとして配布する「プロファイル」の設計要件を事前に明確化(この設定自体は数分)しておりましたので、MDM の操作自体には専門的な知識が不要です。
IT に特別明るくないアルバイトリソースを活用するだけで、導入・運用労務を大きく低減でき、他社の導入例と比較しても大幅なコスト削減を実現できたと実感できました。iOS端末はコンシューマー(一般消費者)で幅広く利用されているデバイスであり、導入や運用に大きな手間やコストがかかること自体が、Apple社の思惑にも反するのではと思います。
なお弊社では、iOS や Android などの個人利用のスマートフォンを業務で利用することを許可しており、Bring Your Own Device(BYOD)の先駆けになっているようです。これらの個人スマートフォンも、CLOMO MDM で管理しています。
CLOMO MDM は、マルチOS の管理が可能であることに加えて、日本国内のメーカーであるアイキューブドさんは、国内の Android スマホ端末対応などでも海外 MDM と比べて先を行っておられるのではないでしょうか。
これまで私たちは、PC は集中処理、モバイルはコミュニケーション、iPad はその中間に位置するデバイスであるとして、その本質的な活用方法を探ってきました。
今後は、買取業務や販売業務、営業支援、アンケート記入など、日頃の業務でコアとなる5つの要素それぞれを iPadアプリとして展開し、ワークスタイル変革のインフラとして構築を進めて行きます。
弊社をはじめ、iPad というこれまでになかった革新的なデバイスに対して、社会はまだその使い方を模索している段階であると思います。
例えば、営業マンそれぞれが、過去お取引があったお客様を登録し、参照する顧客台帳のようなアプリを計画していますが、営業マンが地図を確認するたびに、地図上にお客様の情報が表示されるというものです。
はい。しかし弊社は最新の IT で新たなビジネスモデルを創り上げて来た会社ですので、挑戦をすべきだと思います。さきほどの営業マン用のアプリでは、これまで意識してこなかった、自分の位置とお客様との位置を可視化することで、お客様とのコミュニケーションにポジティブな変化が生まれることを確信しています。
これまでに存在していなかった iPad などのスマートデバイスが、ビジネスをどう変革していくか?あるいはそれを用いてどう変革すべきか?どうすれば iPad の良さを引き出せるのか?常に意識しながら、新たなテクノロジが生み出す新たなビジネスやワークスタイルの可能性について、探っていきたいと考えています。
HTML5 によるエンタープライズアプリ開発のプラットフォームを保有されている点や、UX に対しての考察、豊富なノウハウなど様々あるのですが、「福岡にある、技術志向の IT ベンチャー」というのが大きなポイントでした。
これはもちろん、単純に「福岡という場所」にこだわったという話ではありません。当然、日本では東京という場所がビジネスの中心ですが、Google Docs やビデオ会議のクラウドサービスを利用することで、十分にその距離を感じない協業関係が成立しました。
また、アプリの開発業務において、現場からのフィードバックや開発過程での気付きを盛り込み、アップデートを続けて行くことが、他社を寄せ付けない差別化ポイントだと考えています。包括業務契約という形を取った理由は、アプリ毎にバージョンごとに、いちいち要件定義や見積・発注行為をするリードタイムはムダであり、開発や改善に集中したいと考えたためです。
アプリはシンプルである必要があり、シンプルなため”目的が明確”になり、ユーザも覚えて使ってくれる。複雑で、ユーザが敬遠して使ってもらえなかったシステムや、トレーニングやヘルプデスクコストで苦しめられている多くの企業IT の轍は踏むべきではありませんよね。
幕の内弁当のような、あれもこれも1つのアプリに詰め込み、重箱の隅をつつくような仕様ではなく、シンプルでかつ UX が優れているものを創ろうと心がけました。HTML5 を中心とした次世代 ITノテクノロジーに加えて、この辺りの”断捨離”的な感性が、アイキューブドさんは突出していると感じています。
アイキューブドさんは(佐々木社長のメッセージ からもわかる通り)そういった「新たなテクノロジーが何をもたらすのか?何を変えようとしているのか?それはビジネスにどう貢献するのか?」といった問いに対して、しっかりした回答を持っていて、なおかつそれをもって世界に挑戦しようとする点に最も大きく共感を覚えています。
素晴らしいテクノロジーによりアイディアを形にする力があれば、場所や規模に関わらず、世界と戦うことができる時代。そのベンチャー精神をアイキューブドさんに感じて、今回の包括業務契約を交わさせて頂きました。
※本事例中に記載の内容は掲載時点のものであり、閲覧される時点にて変更されている可能性があることをご了承ください。
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