約2,000台のモバイル端末の安定運用を支えるCLOMO
iPhoneと自社アプリを活用し、配達ルート管理や完了記録をデジタル化。配達準備時間を大幅に削減し、事業規模の大きな配達業務の効率化を実現。
CLOMO MDMとMicrosoft Intuneの「条件付きアクセス」を連携。正規の端末・ユーザーのみにMicrosoft 365へのアクセスを許可し、情報漏洩を防ぐ強固なセキュリティ基盤を確立。
アプリの配布・制限を組織ごとに設定することで、各自が必要なアプリをインストールできる柔軟な運用へ移行。個別対応の負荷を削減し、モバイル端末の管理効率を向上させた。
福岡県を拠点として活動するエフコープ生活協同組合は、配達、店舗、福祉、共済、エネルギーなど多岐にわたる事業を展開しています。組合員の暮らしを迅速かつ的確に支えるため、同組合では早い段階からモバイル端末の導入を積極的に進めてきました。
特に、組合員の自宅に食品や日用品を定期的にお届けする配達事業では、モバイル端末が業務効率化の要となっています。その現場スタッフが利用する約2,000台のモバイル端末の安定運用を支えているのが、CLOMO MDMです。
現場の業務改善を担当する総務部 デジタル推進課の氏福 麻里沙課長と畑中 宏斗氏に、モバイル端末とCLOMO MDM導入の背景や活用方法を伺いました。
エフコープ生活協同組合の総務部 デジタル推進課は、IT専門家ではなく、現場出身のスタッフを中心に構成されています。
デジタル推進課では「どんなツールを使えば、現場のスタッフがもっと働きやすくなるか」という、現場目線での企画・推進を担い、現場へのモバイル端末導入や業務改善という役割を果たしています。
エフコープ生活協同組合がモバイル端末を導入した目的のひとつは、事業規模の大きい配達業務の効率化を実現することでした。
導入以前、配達スタッフは配達ルート、お届け商品情報、配達完了記録のを紙で管理していました。毎日大量の紙の印刷、チェック、持ち運びが必要となり、非効率が常態化していました。
現在は、配達スタッフにはiPhoneを配布し、配達支援アプリを利用しています。これにより、配達ルート確認、お届け商品確認、完了記録ができるだけでなく、リアルタイムでの配達状況共有が可能になりました。
紙からデジタルへの移行により、配達準備時間の大幅な短縮につながったのです。
その後、モバイル活用は配達業務を超えて様々な用途に拡大しています。iPhoneは、配達業務やスタッフ間の連絡、各種申請といった日常的な業務で広く活用されています。一方、iPadは、共済の加入手続き、人事評価など、様々な業務に用いられ、それぞれの役割に応じた効果を発揮しています。また、以前はデジカメとPCを使っていた地域イベントの写真撮影や情報共有も、iPhoneやiPadの活用により現場で即座に完結できるようになりました。
約2,000台のモバイル端末が広範囲で稼働する中、紛失時のセキュリティ対策は最重要課題です。CLOMO MDMは、端末の導入とほぼ同時期の2017年から「セキュリティ対策の強化」と「適切な環境整備」を目的に導入・運用されています。CLOMO MDMの導入により、アプリ管理の効率化やセキュリティの担保という効果が現れています。
以前は、アプリのインストールをすべて管理側が個別に実施していましたが、組織ごとにインストール可能なものを分ける運用に変更し、各自が必要なアプリをインストールできる環境にしたことで、運用管理の負荷が大きく軽減しました。
故障交換や人事異動に伴うアプリの入れ替え対応が効率化されたことで、管理スタッフの業務負担が大幅に減少しました。CLOMOの分かりやすい設定画面と充実したサポート体制が、管理スタッフの属人化を防ぎ、運用の効率化を支えています。
エフコープ生活協同組合では、Microsoft Teams、Outlook、SharePointといったMicrosoft 365のツールを活用しています。これらをモバイル端末から安全に使うため、CLOMO MDMとMicrosoft Intuneの「条件付きアクセス」を連携させています。
Microsoft365に業務用端末からのみアクセスできる環境を構築したいと考えていたところ、CLOMOとMicrosoft Intune連携サービスが開始となり、CLOMO MDMで管理されている『正規の端末』と『正規のユーザー』のみが、SharePointやTeamsにアクセスできる仕組みを構築できました。
この連携により、正規端末のみを許可する多層的なセキュリティ対策を確立したことで、情報漏洩を防ぐ強固なセキュリティ環境と、モバイル端末の高い利便性を両立させました。結果として、安心して業務利用の幅を広げられる基盤が整いました。
エフコープ生活協同組合では、スタッフがモバイル端末を安全に利用するためのルールを定めています。例えば、セキュリティ対策として、Wi-Fi接続の制限や画面ロック時間の設定、さらには役割に応じたWEBブラウザの利用制限などを細かく設定しています。
また、業務に不要なアプリのインストールを制限し、必要な機能に絞って提供することで、利便性も確保しています。
試行錯誤を繰り返しながら、CLOMO MDMを活用して最適な運用体制を構築してきた同組合。今後、モバイル端末の活用はさらに深まります。来年度にはMicrosoft 365の利用範囲がさらに拡大する予定のため、CLOMO MDMには、連携強化やアプリ管理の最適化に期待しています。セキュリティを維持しながら、利便性を高める運用を今後も目指していきたいと考えられています。
現場を経験したデジタル推進課が、CLOMO MDMを土台に「安全・安心」と「使いやすさ」を追求し続けるエフコープ生活協同組合の取り組みは、多角的な事業展開と大規模なモバイル端末の運用を成功させる鍵を握っています。
※本事例中に記載の内容は掲載時点のものであり、閲覧される時点にて変更されている可能性があることをご了承ください。
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