iPad活用事例(モバイルアプリ開発)
ガリバーインターナショナル株式会社

顧客のライフスタイルに合った中古車探し
アイキューブドシステムズのソリューション力で実現

WOW ! TOWN を支える「モバイル」「クラウド」「アプリ」連携のソリューション

  • 1

    ユーザー価値の向上    

    モバイル戦略に基づいた iPad 活用をアプリの効率的な利用により、ユーザー主導の体験として実現

  • 2

    クラウド活用による効率化

    iPadアプリとバックエンドのデータベースシステムが連動する構成をクラウドを活用することで最新の情報を店舗へ展開可能

  • 3

    UI / UX 提案も含めたモバイルシステム開発

    クライアントアプリと基幹システムの間にクラウドを挟むシステム構成の提案により、数々の iPadアプリを迅速に開発から本番に至るまで立ち上げることに成功

iPad で実現したこれまでにない斬新な中古車展示場「WOW ! TOWN」

ー まずは、WOW ! TOWN の概要について簡単に教えてください。

坂口さま:弊社はこれまで、中古車の買い取りと、それをオークションに売却するスタイルで、ビジネスを展開してきました、一方、販売の方は、全国の在庫車をどの店舗でも検索できる画像販売システム「ドルフィネット」を中心に手掛けてきました。WOW ! TOWN は、そんな弊社が初めて手掛ける展示型の中古車販売店舗です。現在、幕張店 (千葉県) と大宮店 (埼玉県)、箕面店 (大阪府) の3店舗を展開しています。

ー WOW ! TOWN では、これまでの中古車業界の常識を覆すような、かなりユニークな取り組みが行われていると聞いています。

坂口さま:WOW ! TOWN の企画立案は 2011年春にスタートしたのですが、当初から「これまでどこにもなかった中古車展示場」を目指しました。そこで、お客さまを惹きつける新たな仕掛けの1つとして浮上したのが、iPad の活用です。

一般的な中古車展示場では、車の価格やスペックを書いたボードがフロントガラスに貼られていますが、まずはこれを廃止することにしました。その代わりに、各車に QRコードを印刷した紙を付けて、それを iPad で読み込めば画面上に詳細な情報が表示されるという仕組みを考えました。

ー 確かに、あの大きなプライスボードが掲げられているのを見ると、「いかにも中古車店!」というイメージになりますね。

坂口さま:それだけでなく、施設自体もなるべく中古車展示場に見えないような洗練された外見や空間デザインを心掛けました。実際のところ、カフェや住宅展示場と間違えて来店されるお客さまも大勢いらっしゃいます。

ーなるほど。では、WOW ! TOWN での iPad の使い方について、もう少し詳しく教えてください。

坂口さま:お客さまが来店されると、まずは紙の用紙にプロファイル情報を記入していただき、その後に小さなシアター施設で WOW ! TOWN の説明ビデオをご覧いただきます。その間に、従業員が iPad にプロファイル情報を入力し、ビデオ閲覧を終えたお客さまにお渡しします。次に、iPad 上のアプリを使って簡単なアンケートに答えてもらい、お客さまの嗜好を診断します。診断結果は、「ファミリー」「エコロジー」「アクティブ」「ファッション」「ドライビングプレジャー」の5つの軸で数値化されて表示されます。

ー 来店者のカーライフのスタイルを診断するわけですね。

坂口さま:はい。実は WOW ! TOWN の展示施設やスペースもこの5つのエリアに分かれていますので、診断結果を参考にしながら好みのエリアを回っていただき、もし気になる車があれば QRコードを iPadアプリで撮影して詳細情報を呼び出し、さらに気に入ったものについては「いいね!」ボタンを押すことでチェックリストに保存できます。
こうしてお客さまがチェックされた車に関する情報は、バックエンドのデータベースに転送・保存されます。

一通り展示スペースを回って、お客さまが戻ってこられた後は、今度は iMac からその情報を呼び出して、大きな画面上であらためて気になった車の情報を確認したり、弊社の従業員を交えて商談できるようになっています。

ー 中古車店というよりは、まるでテーマパークのようで、とても楽しそうですね。

ガリバーのモバイル戦略を支えるアイキューブドシステムズのソリューション力

ー WOW ! TOWN では何台の iPad が使われているのでしょうか?

坂口さま:各店舗ごとに70~80台の iPad mini を導入しています。これらはお客さまに自由に使っていただける分、その管理に気を配る必要がありますが、アイキューブドシステムズさんの MDMサービス「CLOMO MDM」を使うことで効率よく管理できています。

弊社では、2010年に全国にいる営業スタッフを対象に1500台の iPad を社内導入しているのですが、その管理を CLOMO MDM でずっと行ってきました、今回 WOW ! TOWN でお客さま用端末として導入した iPad mini も、これと同様の仕組みを使って管理しています。

ー ちなみに MDM だけでなく、こうした WOW ! TOWN の一連のシステムは、アイキューブドシステムズがその開発を担当していますが、なぜ同社をソリューションパートナーとして選んだのでしょうか?

坂口さま:以前より、iPad を使った査定アプリや販売アプリなど、数々のモバイルアプリの開発をアイキューブドシステムズさんにお願いしてきましたから、今回の WOW ! TOWN 用アプリの開発も引き続きお願いするのが自然な流れでした。

そもそもは、アイキューブドシステムズさんが提供している開発フレームワーク「Yubizo Engine」に惚れ込んだのが、アプリ開発をお願いする初めのきっかけでした。またアプリの中身だけでなく、デザインに関しても優れた提案力を持っている点があり、アイキューブドシステムズさんにアプリ開発をずっとお願いし続けている理由の1つです。

ー 今回のシステムでは、iPadアプリとバックエンドのデータベースシステムが連動する構成になっていますね。

坂口さま:はい。WOW ! TOWN 用のデータベースはすべて Amazon Web Services (AWS) のクラウド環境上に構築しており、iPadアプリからアクセスしてデータの登録や参照を行う仕組みになっています。また、在庫データなどは、社内の基幹システムからバッチ処理で AWS 上のデータベースにロードしています。

これら AWS 上のバックエンドシステムも、すべてアイキューブドシステムズさん に構築していただきました。

ー なぜオンプレミスのみではなく、クラウドを同時に選ばれたのでしょうか?

坂口さま:1つには、弊社が現在進めている「クラウドプロジェクト」があります。これは、システムを極力クラウド環境上に載せた上で、ユーザーが利用する端末を PC からスマートデバイスに切り替えることで、時間や場所に縛られず、いつどこにいても働くことができるワークスタイルの実現を目指すという取り組みです。

ー AWS を全面採用した理由はなんでしょう?

坂口さま:もともとアイキューブドシステムズさんのサービスは AWS 上で運営されていますし、これまで開発してもらった iPadアプリ (中古車査定を行うアプリなど) は、すべて AWS をバックエンドにしています。今回の WOW ! TOWN の仕様に際し、AWS の全面採用は、クラウドならではの利便性やこれまでの利用実績を考慮して、採用となりました。

AWS 上に構築したシステムの運用も、当初はすべてアイキューブドシステムズさんにお願いしてきてきましたが、現在では、弊社のクラウドプロジェクトの進展に合わせて、徐々に自社運用に移行しているところです。

クラウド開発や UI / UX 提案も含めた総合スキルで短期間プロジェクトを完遂

ー お話をうかがうと、かなり大掛かりなシステムのように思えるのですが、やはり設計や実装にはかなり時間がかかったのでしょうか?

坂口さま:iPad を使ったこうした仕掛けをやろうと決めたのは、WOW ! TOWN の1号店がオープンするわずか3、4カ月前のことでした。かなり時間が限られていましたから、まずはできるところからスモールスタートさせて、実際に現場で運用しながら機能を追加したり改善していく方法をとりました。

ー 相当タイトなスケジュールだったのですね。

坂口さま:そうですね。時間が限られていることもあり、また継続的に機能追加・改善を行っていきたいということもあり、プロジェクトの進め方はアジャイル開発のスタイルを導入しました。

実際の開発作業は、アイキューブドシステムズさんの福岡本社で行われていたのですが、われわれの方でラフに起こしたアプリのイメージを福岡に送って、それに応える形ですぐにモックアップを作ってもらって、それを見ながらまたデザインや仕様を詰めていって……というサイクルを何度も回すことで開発を進めていきました。

ー 開発チームと地理的に離れていることで、何か不便を感じることはありませんでしたか?

坂口さま:普段のやりとりは Skype で済ませて、直接顔を合わせるのは月に1回ほどでしたが、それまでのアプリ開発プロジェクトも同様のやり方で進めてきましたから、特に問題はありませんでしたね。むしろ、われわれと一緒にユーザーの立場に立って仕様の検討をしていただいたり、さまざまな提案をしていただけるので、大変助かっています。

また、プログラムとデザインの両面で優れた提案をいただける点は、とても魅力に感じています。大抵のベンダーは、プログラムかデザインのどちらかが強い一方、もう片方が弱いんですよね。

ー それまでのアプリ開発プロジェクトのノウハウが生かされていたわけですね。

坂口さま:WOW ! TOWN 用アプリの機能自体も、実は過去にアイキューブドシステムズさんに開発していただいたさまざまなアプリや、AWS 上のバックエンドシステムの仕組みをかなり流用しています。

例えば、チェックした車の詳細情報を閲覧する機能は、以前に開発した販売アプリの仕組みを流用しています。アイキューブドシステムズさんにモバイルシステムの開発を一括してお任せしてきたおかげで、今回のように効率的なマッシュアップ開発が可能になったと考えています。

ー ちなみに、開発環境も AWS 上で構築されたのでしょうか?

坂口さま:はい。開発サーバやテストサーバを1台立てるにしても、オンプレミス環境ではサーバの調達や環境構築に時間もコストもかかってしまいます。
しかし、これがクラウドなら、あっという間にサーバを調達できます。こうしたクラウドならではのメリットを活かした結果、素早いトライアンドエラーを繰り返しながら迅速に開発作業を進められました。

この点においても、アイキューブドシステムズさんは AWS を使った開発に精通されているので、今回のようにスピーディーな開発が可能になったのだと思います。

ー クラウドを使ったアプリ開発には、メリットがあるということですね。

坂口さま:アイキューブドシステムズさんのソリューションは、クライアントアプリと基幹システムの間にクラウドを挟むというものです。アプリの仕様を変更する際に基幹システムに手を加える必要がないため、アジャイル開発スタイルに極めて適したシステム構成なのです。
こうした構成を当初から提案いただいたおかげで、今回の WOW ! TOWN 用アプリをはじめとする数々の iPadアプリを迅速に立ち上げることができました。

今後もソリューションパートナーとしてユーザーと
ともにビジネスを作り上げていく

ー WOW ! TOWN をオープンされて、もうどのぐらい経つのでしょうか?

坂口さま:1号店の幕張店がオープンしたのが2012年7月ですから、1年ちょっとですね。大宮店と箕面店のオープンは同じ年の12月ですから、こちらは10カ月ほどです。

ー これまでのところ、どのようなビジネス効果が表れていますか?

坂口さま:1店舗当たり月平均で約1000組、のべ人数にすると約2000〜3000人ものお客さまにご来場いただいていますが、既存店舗と比べると平均購買単価が高いのが特徴です。

従来の中古車の売り方は、「まず価格ありき」という面が強いと思いますが、WOW ! TOWN ではお客さまにこれまでにない購買体験を提供することで、この先入観を覆すことができたと思います。

今回 iPad を使った仕組みを導入したことで、お客さまは従業員にせっつかれることなく自由に車を見ることができ、また弊社としても各店舗の人員を抑えることができました。WOW ! TOWN はかなり規模が大きい施設なのですが、わずか7、8名のスタッフで運営できています。

しかも、わずか7〜8名のスタッフで運営しているだけではなく、一人あたりの販売台数は月10台以上となり、既存店では一人あたり月2〜3台ですので、IT を効率よく利用している成果の現れかと思います。

ー 今後、WOW ! TOWN の店舗数を増やす計画はあるのでしょうか。

坂口さま:現在、弊社は日本全国におよそ420店舗を構えているのですが、2018年2月までにこれを800店舗まで増やす予定です。その内で WOW ! TOWN 10店舗程度の予定です。

ー では今後、WOW!TOWN にさらに新しい仕掛けが登場するかもしれませんね。

坂口さま:現在運用している WOW ! TOWN 用アプリも、随時現場からのフィードバックを受けて、継続的にアップデートを続けています。また、同様のアプリを通常店舗でも利用できるようにしました。さらには、WOW ! TOWN でチェックリストに追加した車の情報を、店舗の外からでもウェブ経由で参照できる仕組みも、現在開発しているところです。

これらすべての開発は、引き続きアイキューブドシステムズさんにお願いしているのですが、今後も弊社内ではさまざまなビジネスアイデアが上がってくると思うので、その具現化に向けて、これまで通り単なる開発ベンダーとしてではなく、共にソリューションを作り上げていくパートナーとしてご支援いただければと思います。

ー ありがとうございました。

インタビュアー:アイキューブドシステムズ マーケティング本部 深野慧甫

※ 本事例中に記載の内容は掲載時点のものであり、閲覧される時点では、変更されている可能性があることをご了承ください。

Gulliver
ガリバーインターナショナル
株式会社
www.glv.co.jp/

掲載日 2011年2月

  • 1994年10月25日設立
  • 資本金:41億5,700万円
  • 自動車の買取事業、自動車の販売事業、その他自動車流通に関わる事
  • 従業員:1,969名
  • (2013年2月28日現在)
“アイキューブドシステムズさんは AWS を使った開発に精通されているので、今回のようにスピーディーな開発が可能になった。”

株式会社ガリバーインターナショナル
ITチーム
坂口 直樹 様

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